老人保健施設の業種別の仕事内容について
2017/09/15
老人保健施設の特色は、多岐に渡る業務をそれぞれの専門職が遂行しつつ、施設全体が一つのチームとして、施設利用者のケアを行なっていく点にあります。職種別の仕事内容、役割は次の通りです。まず、医師は要介護者の医学的管理を行ないます。それぞれの施設利用者の状態を把握したうえで、看護師や作業療法士等への指示を行ないます。病院と異なり、老人保健施設では全体を指揮するコーディネーター的な役割が求められます。
次に看護師・准看護師は医学的観点からケア方針の検討を行ないます。医師のサポート的な役割ですが、医師が少ない施設では医師に代わってケアチームのリーダー的存在となるケースもあります。次にリハビリ専門職と呼ばれる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はそれぞれ運動機能、精神心理機能、コミュニケーションや嚥下機能を維持、向上させる為、リハビリ計画の作成からプログラムの指導を行なう、老人保健施設の中心的な役割を担っています。この他、管理栄養士・栄養士は利用者の栄養状態の把握から施設利用者の状態に応じた食形態の提案を行ないます。
また、福祉系職種と呼ばれる介護福祉士は相談窓口的な役割を担い、家族と施設、施設と利用者の関係をサポートします。ケアマネージャーは施設利用者の希望をヒアリングし、介護サービスの利用方法等をコーディネートします。介護福祉士は医療・福祉・介護等の社会保障サービスのコーディネートを行ないます。このように様々な業種の人々が集まり、仕事にあたっています。